OJE Catalunyaの学生ローン理論

学生でも比較的審査が通り易いという事で知られる学生ローンだが、最近では金利の引き下げや、景品を伴うキャンペーン等を頻発し、利用者の拡大を図る活動が活発化している。
その理由は、少子化問題と学生たちのお金を使わなくなったところに原因があると見られている。
この2つは非常に大きな問題で、学生ローンに限った問題ではない。
少子化問題は特に深刻で、子供を産まない経口が増える一方で、結婚をしない若者が急増しているところが非常に大きな要因だ。
なぜ結婚をしない若者が急増しているかというと、「お金が自由に使えない」や、「自由な時間が減る」といった声が大きいようだ。
これらのことから、今の若者は自由を奪われる事を極端に嫌う傾向があり、学生がアルバイトに充てる時間が極端に減った原因にもなっている。
アルバイトをやらないから、結果として収入が減り、旅行など必ずしも必要でないものにはお金をかけない学生が増えた。
また、スマートフォンなどで手軽にゲームができる時代となり、アウトドア派が極端に減り、インドア派が急増したことも、学生のサイフのヒモが固くなった要因として挙げられる。

学生ローンが今、最も頭を悩ませているのが、学生がお金を使わなくなったことである。
前述したとおり、今の学生はとにかくお金を使わない。
旅行や買い物にわざわざ借金までしてやる必要がないというのが、今の学生の考え方なのである。
このような背景もあり、学生ローンは新規客をいかに効率よく増やすかが重要なテーマとなっている。
過剰な金利引き下げ合戦やまとめ融資など、お客の奪い合いに発展しているのが今の学生ローンの実態だ。

●学生ローン繁栄の裏にマルチ商法の影あり。
学生ローンは次期によって、多忙期と閑散期がハッキリしている。
学生ローンにおいて、借りたお金の使い道が「旅行」・「学費」・「買い物」・「引っ越し」・「生活費」等があるが、これらは健全な目的として扱われる。
しかし、一部のでは真にこういった健全な目的での利用客は、実は1~2割ではないか?との見方もあり、学生ローン利用者の大半が何らかの投資目的に使われている可能性が浮上しているのだ。
学生ローンに限らず、消費者金融の繁盛の裏には、マルチ商法の跋扈が背景にあると言われている。
マルチ商法などは場合によっては数十万円もの大金を必要とする事があり、いきなり大金を払える人は少ない為、消費者金融などで借りさせる為だ。
事実、学生ローンや消費者金融ではマルチ商法の危険性を呼びかけており、商売繁盛の裏に潜むヤミを認識はしていると思われるのだ。
しかし、個々の申し込み者ごとに、健全な目的かどうかを見極める事は極めて困難であり、事実関係がハッキリしない場合は、融資金額を絞るなどして対応しているのが現状なのである。
わかりやすく言い換えるなら、病院で処方箋を貰う際、医師の診断が必要だが、病気の種類によっては転売目的で処方箋を受ける事も可能と言えば可能なのだ。(違法行為となるが)
例えば、喘息に使用される発作止めの吸引薬(シムビコート等)は、一度診断されれば、たとえその後発作がおきなくても、「朝方などに出るので」と言ってしまえば、アッサリ出される)
しかし、診察をした医師からすれば、まさか転売目的とは考えまい。
学生ローンでの利用目的の申告は、まさにこれと同じで信用するしかないのである。
学生ローンも客商売だ。
お客を目の前にして、利用目的を根掘り葉掘り何度も確認するわけにはいかないだろうし、あまりに簡単に通貨すれば「ろくに審査もせず安易に貸し過ぎだ」と非難を浴びる。
こっちをとればあっちが立たず…というヤツである。
要は、いくら注意喚起をしようが、相手は何と融資を受けさせようとするので、どうにもならないというのが現状であろう。
学生ローンや消費者金融にとって、果たして良いことなのか悪い事なのかはわからないが、メリットとデメリットの両方が成り立つのだろう。
「消費者金融の繁盛にマルチ商法の影あり」マルチ商法はいつの時代も終わる事はない。
そろそろ潮時と考えると、彼らは社名を変え、扱う商品を変え、あの手この手で仕掛けてくるのだ。
だからこそ、学生ローンや消費者金融は注意喚起を強化する必要があり、借りる側の意識も向上しなければ、いつまで経ってもこの問題は解決しないのだろう。

●学生ローンの役割
今ではあまり耳にすることは少なくなったが、「苦学生」という言葉がある。
学費を自分で賄いながら、昼は学校、夜はバイトに勤しむまさに苦労人である。
こうした学生達の中には、当然生活費を捻出できずに困っている人たちは大勢いるが、お金を借りる事ができるがいる人はごく一部の人たちであり、ほとんどの人たちは学生ローンなどに頼らざるを得ないのが現状だ。
学生ローンもこうしたニーズが多様化していることは十分認識しており、それに答えようという営業姿勢が窺える。
実に素晴らしい事なのだが、苦学生が多く利用する新聞奨学生制度というものがあるのをご存じだろうか?
新聞奨学生とは、専売所で働く代わりに、学費を立て替えてもらえるシステムだ。
先に学費を立て替えてもらえるので、何百万円もの高額な学費をすぐに用意できない学生にとっては、なんともありがたいシステムだ。
しかし、裏を返せば「人質」とも言えなくもなく、こういう言い方は奨学金に貢献する専売所に対して大変申し訳なく心苦しいのだが….
学生ローンでは、こうした経済的弱者ともいえる苦学生たちの、急場しのぎに貢献する役割も担っているといえる。
学生ローンの社会的立場は必ずしも賞賛されるものではない、むしろ避難される事の方が多いだろう。
しかし、現実には学生ローンを必要とする学生が多い事も確かで、今後の躍進にい注目したところだ。